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「CDジャーナル」11月号、和田七奈江インタビュー記事掲載!(P49)

「CDジャーナル」さんのインタビューを受けました。
下に記事内容を掲載します。
こちらも、読んでネ

細やかなこだりから生まれる
個性的でいて、あくまで自然なたたずまい


みずから作曲した作品を演奏するピアニストを“コンポーザー・ピアニスト”と呼ぶことがある。かつてJ-クラシック・ブームの火付け役の1人でもあったプロデューサーの及川和春氏が興したBeltaレコードから、アルバム『Locersion』でデビューした和田七奈江もその1人だ。高校卒業後に渡米し、シカゴ音楽院で学んだ和田は1978年生まれ。やや遅咲きのデビューということになる。「30歳を迎えた節目に制作に踏み切った第一弾がこのアルバム。私の30年分の感性が詰まっています。全12曲は1~12月に振り分けられていて、各月にふさわしいイメージ、タイトルに作品を選んだものです」 どの曲も、自然なたたずまいのなかに彼女自身の“歌”が表れている。
「多くの方が“自然だ”と言ってくれます。無理のない等身大の自分がうまく伝わった結果ではないかとうれしく思います」
もともとは作曲ではなく、ピアニストとしての鍛錬を積んできた人だ。
「アメリカ留学中、各時代の音楽のスタイルでオリジナルの作品を弾くという授業がありました。私の曲は必ずしも課題に沿ったスタイルでできていなかったのですが(笑)、先生方が評価してくださって……。本格的に自分の曲を弾くようになったのは、その頃からです」
 作品の多くは自分の脳と指に刻み込まれ、紙の譜面として記録されることは少ないようだ。
 「でも基本的には作品として定着していて、即興的になることはほぼありません。また、自分の指ぐせで曲が単調にならないようにいつも気をつけています」 今回のアルバムでは曲中にショパンの「幻想即興曲」やメンデルスゾーンの「結婚行進曲」、はたまた「さくら」といったよく知られた音楽の断片も(ときに大胆に)登場して親しみやすいが、どの曲もけっして耳なじみが良いだけでない個性にあふれている。あくまでクラシックに軸足を据えたうえでのライト・ミュージックといったおもむきだ。
 ところで、CDには“AAD”という記載がある。最近では珍しいがアナログ録音なのだ。
 「これまでにも何度か自主盤を制作したことがあるのですが、どうも録音に納得できませんでした。今回、録音スタッフの方々に薦められてアナログで録ってもらいました。音はややポップスのテイストに仕上げてあります」
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かなりのこだわり。たしかに音の立ち上がりの良さや中低域の厚みなど、ピアノはアナログ録音の長所を生かせる楽器かもしれない。
 12月1日に予定されているCD発売記念コンサートでは、アルバム・ブックレットにも寄稿している作家の里中李生や、ロック・ミュージシャンであり“本のソムリエ”として読者の啓蒙にも務める“団長”がゲスト出演して、本と音楽をめぐるトークも楽しめる仕掛けがある。
 アルバム・ブックレットのエディトリアル・ワークにも、贅沢なこだわりが感じられる出来映え。みずから“固定観念にしばられないオリジナリティ”を標榜する彼女の、今後いっそうの個性の開花を楽しみに見守りたい。  取材・文/宮本 明
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by 7ewada | 2008-10-21 17:45 | 音楽